紙には、用途によって、さまざまな種類があります。
■上質紙
一般のコピー用紙として使われているのが上質紙です。
紙の表面に加工をしていないので、ざらざらしています。
表面加工していない紙の中ではもっとも白色度、平滑性が高く、地合がよく、表裏差が少なく、紙剥けに強く、用紙のこしがあるため、あらゆる印刷に適正を持ち筆記性のよい汎用紙です。
コピー用紙のほか、書籍本文、雑誌のグラビア、紙製品や商業用印刷に使用される最も一般的な用紙です。
化学パルプだけで製造したものを指します。
※コピー用紙はコピー機の熱によるカール防止加工が施されています。
■コート紙
新聞折込チラシなどのカラー印刷によく使用されている白く、光沢のある紙です。
カタログ、カレンダー、ポスター、書籍、雑誌のカラーページ、パンフレット、チラシなどによく使用されます。
塗工量の少ない「軽量コート紙」や光沢を抑えた「マットコート紙」もあります。
■アート紙
写真集やカタログなど写真の多い印刷物などによく使われる紙です。
白く、表面が滑らかで、強い光沢があります。コート紙より塗工量が多く、印刷用としては最高級のものです。美術書や本の口絵など、写真等の仕上がりや色を重視した
高級美術印刷に用いられます。
「片面アート紙」「両面アート紙」「つや消しアート紙」などがあります。
片面アート紙は、表紙やラベル、ポスター等に用いられます。
■再生紙
古紙を再生利用した紙です。
古紙の配合率が10%でも70%でも再生紙といいます。ごみ減量化推進会議では、再生紙使用マークを定めています。
再生紙にも、上質紙、コート紙などさまざまな種類があります。